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人妻への恋 (9)

「えっ… もうこんな時間…」
真奈美さんは慌てて時計を確かめました。

「ごめんなさい。保険のプランを説明させて下さいってお願いしておきながら、全然関係のない話ばかりしちゃいましたね…」
「いえ… いいんです」

本当はもっといろんな話がしたいのに…
きっと彼女だってその方が楽しいから、つい時間を忘れて
「じゃあ… 急いで説明しますね…」



真奈美さんはバックから資料を取り出しました。

「でも… 今からじゃ遅いですよね… 明日、また昼休みに会社に伺いますから、その時でもいいですか」
「明日の昼は都合が悪いんです… 」

私はとっさに嘘をつきました。
会社などではなく、今夜のように外で会い、まるでデートのような時をもう一度過ごしたかったからです。

「じゃあ… 川島さんの都合が良ければ、金曜日の夜に会えませんか。その時にはちゃんと説明しますから」

彼女は、お詫びには相応しない笑顔で私に提案します。
私はわざと仕方なさそうに頷きました。

もしかしたら、真奈美さんは保険のセールスを理由にして、自分と親しくなりたいのかも…
だから今夜、保険の話をしなかったんだ…

今に思えば、それは私の身勝手な解釈… 願望なのかも知れません。
ですが、この時は淡い期待にすがりたい想いで必死だったのです。



私と真奈美さんは店を出て駅へと歩きました。

「あ… 会社に電話しなきゃ」

彼女はそう言うとバックから携帯を取り出し、人混みを避けるため通路の脇に寄りました。

「水沢です。今、終わりました… 今日は直帰しますので」

私は無意識に聞き耳を立てました。

「見込みは半々ですね… 金曜日、また会う約束を取りましたので… はい… なんとか頑張ります」

それは有頂天になっていた私の想いを、無残に打ち砕くような言葉でした。真奈美さんと過ごした思いがけない今夜の時間に、デート気分に浸った自分の愚かさを思い知らされたのです。

彼女にとってはただの仕事に過ぎなかったんだ…
自分は大勢の見込み客の一人なだけなんだ…

「お待たせしました。じゃあ… また今度、よろしくお願いします」

真奈美さんとは駅ビルの中で別れました。改札に向かう彼女の後ろ姿を見つめていると、理不尽な怒りが次第に込み上げてきたのです



自分自身の不甲斐なさに対して…
人妻である真奈美さんに淡い想いを抱いた軽薄さに対して…

私は目的もなく、駅に隣接したデパートの中に入りました。
このまま電車に乗り、真っ暗な自分の部屋に帰る気持ちにならなかったのです。

時間が経つにつれ、自身に対する怒りは真奈美さんへと向けられました。
私の想いをもて遊び、契約を取るための対象としてしか見ていない彼女に、理不尽な苛立ちが込み上げてきたのです。

彼女への憤りは、私の中に秘めた淫らな想い… 性の欲望を満たす対象の真奈美さんへと変わったのです。

私はデパートのトイレに入り、個室のドアに鍵をかけ、ズボンを下ろしました。

既に下腹部の茎は強張り、行き場の無い欲望にもがき苦しむように、火照りに包まれながら反り返っています。

欲しい… 真奈美さんが欲しい…

私は肉茎を握りしめ、その手を動かしました。
つい先程までレストランの中で見つめていた彼女の姿を想い浮かべながら、儚い自慰に浸ったのです。



…真奈美さんは体の自由を奪われ、私の前にひざまずいています…
…顔の前に突き出された肉茎から目を反らし、涙を潤ませながら許しを乞います…
…私は彼女のスカートを捲り、下着を引き下ろして、その秘部を先走りの滴る亀頭で貫いたのです…
…中での射精だけは止めてと哀願する彼女を両腕で抱き締め、欲望のままに濃厚な白濁液を注ぎます…
…受精から逃れる彼女の体を押さえ付け、悦楽の迸りが果てるまで下腹部を動かし続けるのです…

私は夢想の中で真奈美さんを陵辱し、その光景に溺れながら、脈打つ勃起から溢れる精を床に散らしました。
虚しく愚かな自慰に身悶え、精を放つ束の間だけでも真奈美さんを自分のものにしたかったのです。

足の支えが抜けそうな体を壁にもたれたまま、最後の迸りが済んだ後も暫くの間、茫然としていました。

一度だけでいいから、真奈美さんへの想いを遂げたい…
たとえ彼女が本心ではそれを望まなかったとしても…

私は、指と指の間に糸のように纏わりつく生暖かい純白の粘液を見つめながら、彼女への醒めやらぬ願いをつのらせたのです。

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人妻への恋 (10)

自分のマンションの部屋に帰ってからも、頭の中から真奈美さんの姿が消えることはありませんでした。
それどころか、鮮明な映像となって幾度も繰り返し蘇るのです。

次第に私の心の中で、彼女の体で欲望を遂げるための卑劣な企てが芽生えます。

もしかしたら真奈美さんは、契約を取るノルマに追い立てられているのかも知れない…
さっきの電話だって、きっと会社の人に叱られていたのかも…

以前、ある人から聞いた噂話を思い出していました。

生命保険のセールスをしている女性の中には、契約を取るために、その体を客に差し出す人がいる…
厳しいノルマをこなすため、客の求めを断りきれず、一夜の関係を許すこともある…



初めはそんなことを信じてはいませんでした。興味本位なだけの、無責任な嘘だと思っていたのです。

でも、もしかしたら…

考えてみれば、10才以上も歳が離れ、結婚し妻として家庭を持つ真奈美さんが、大学を卒業したばかりの私を恋愛の対象とする筈が有りません。

10年早く生まれ、10年前に彼女と出会っていれば…

そんな行き場の無い想いを遂げる方法など有りはしません。あったとしても、それは作られた物語での出来事なのです。

私が真奈美さんを自分のものに出来るのは、欲望の衝動にかられた自慰の中でだけなのでしょう。

真奈美さんだって契約が取れたら嬉しい筈だ…
真奈美さんの彼氏となる願いの代わりに、僅かの時間でいいから欲望を叶えてくれたら、彼女との保険契約をしてもいい…

私は次第に理性を見失い、その卑劣な企てだけが真奈美さんを手に入れるただ一つの方法に思えたのです。



もしかしたら保険の契約と引き換えに、もう何人かの客に体を差し出しているのかも…
真奈美さんさえ承諾してくれたら、お互いの求めものを手に入れることが出来るんだ…

心に秘める卑しい夢想が、次第に私の中で現実の企てとして膨れ上がります。僅かに残った理性は、早まる鼓動の中に埋もれ、かき消されていくのです。

心臓の鼓動が胸を内側から叩くように脈打ち、自慰での吐精で処理した筈の欲望が再び頭をもたげます。

これは真奈美さんと自分との単なる取引なんだ…
彼女が応じてくれさえすれば誰も傷つかないし、お互いにメリットがあるんだ…

私は、性の欲に取り憑かれながら、自分の企てを正当化する証を見つけることで、理性の呵責から逃れようとしたのです。

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東京都内に住む30代の会社員です。

数年前に、ある方と知りあったことをきっかけに、寝取られと夫婦交換の世界を体験しました。

それ以来、愛する妻が他人に抱かれ、相手の望みを受け入れる姿の虜になってしまったのです。

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